世田谷区認可保育園

社会福祉法人 日本フレンズ奉仕団 おともだち保育園

本園 分園こまどめ 分園こまつなぎ

児童福祉部門 前統括園長からのメッセージ


子ども時代


 「子ども時代を楽しんでください。」

 この言葉は、絵本作家のいわさきちひろさんの言葉です。

 時の流れは本当に早いものです。でも、そう感じるのは私たち大人の感覚なのかもしれません。子どもは、時の流れを早いと感じていないのではないでしょうか。きっと、子どもにとっての一日は、永遠に続くかと思われるほど、ゆっくりと進んでいるのでしょうね。ぎっしりと詰まった時間の積み重ねが時の流れとなって、子ども達の中にしみ込んでいくのでしょう。

 子どもの一日の重さはどこからくるのでしょう。子どもは、思いっきり笑い、思いっきり泣き、一つ一つの出来事に目を丸くして驚き、友だちと楽しみ、時にはけんかをし、安心したり不安になったり。そして、何事もなかったかのようにぐっすりと眠り込む。こんな子どもの一日。もし私たち大人が、子どもと同じような一日を体験したとしたら、きっと身も心も疲れ果ててしまうでしょう。でも子ども達は、いとも簡単に毎日、ぎっしりと詰まった一日を積み重ねています。このような毎日こそが、幼い子どもの成長なのだと思います。

 親として、どうしても我が子の成長が待ち遠しいものです。早くおむつがとれないかしら。早く離乳食が終わらないかしら。トイレの習慣がついたら少しは楽になるのに。字を教えた方がいいのでは……
次々に、はやる気持ちを抑えることができません。でも、子どもはぎっしりと詰まった一日をゆっくりと進んでいます。そして満ち足りていくと、ごく自然に次に進んでいきます。ですから、保護者の方に言いたいのです。「子どもが子どもである時を楽しんでください」と。

 保育園が子育てのパートナーになれるよう、皆さんと共に歩んでいきたいと思います。

社会福祉法人 日本フレンズ奉仕団                              
児童福祉部門 前統括園長  藤森 守
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